革靴のデザインは様々有りますよね。
ストレートチップやウィングチップ、ローファーまで様々です。
今回注目するのは「内羽根式」と「外羽根式」です。
靴にあまり詳しくない方は意識されないことかもしれません。
しかし、デザインに大きく影響してくるところです!
知ってしまうと気になって仕方ありません!
そこで今回は紐靴に共通するデザイン「内羽根式」と「外羽根式」について話していきたいと思います。
内羽根と外羽根ってどう違う?
この2足デザインは違いますよね。
それだけじゃありません。
紐がついているところに注目してください。
違いがわかりますか?
黒が内羽根、赤茶が外羽根です。
内羽根はバルモラルやフランチェジーナ、外羽根はダービーやブルーチャーとも呼ばれますね。
一般的には「内羽根」か「バルモラル」、「外羽根」か「ダービー」と呼ばれることが多いです。
内羽根は紐を通す部分が甲の下に潜るのに対し、外羽根は紐を通す部分が甲の上に出ているのが特徴です。
この二つの違い、特徴を歴史的な背景からお話しましょう٩( ᐛ )و
内羽根の歴史・特徴
内羽根はまず1800年代半ば、ヴィクトリア女王の夫アルバート公が考案したミドルブーツが起源と言われています。
やはり靴のルーツはイギリスですね。
バルモラルとは彼が過ごした御用邸にちなんでいるそうです。フランチェジーナはイタリアでは「フランスのお嬢さん」という意味があるそうです。
靴好きの方の前で、内羽根靴を
「フランチェジーナの靴ですね」
なんて言ったらまず間違いなく靴好きなんだなと思われます。
内羽根は羽根の部分が下に潜っているため、外羽根に比べフィット感は劣ります。
見た目の清楚さから主に礼装・執務用として普及しました。今日でも冠婚葬祭にはこの内羽根が選ばれることが多いですね。
外羽根の歴史・特徴
さて、それに対し外羽根はハトメの部分が甲の上に載っかっています。
ルーツは1800年代前半の戦闘用ブーツだそうです。
ヨーロッパでは羽根の形状が競馬のゲートに似ていることからダービーと呼ばれるようになり、アメリカでは考案者の名前からブルーチャーと呼ばれています( ・∇・)
前の記事でも紹介しましたが、靴と競馬の関係は切っても切り離せません。
競馬があったからこそ革靴は上品なデザインやイメージがつくようになりました。
羽根が全開するため着脱が容易で、フィット感も調整ができ、狩猟用や屋外労働用として広く浸透してきました。微調整が可能なため、疲れにくく活動的な場に向いています。
色々あるけどあくまで自分の足に合わせよう!
常識だと、
内羽根はフォーマル
外羽根はカジュアル
ですが、現在あまり意識はされていません。
色々お話したけども、確かに確かにそういう普及はしてきたけど、あくまで歴史的なお話。
自分の好みや足の特徴に合わせてお気に入りを選ぼう!
今では冠婚葬祭で外羽根を当然のように履きますし、境目は無くなってますね( ・∇・)
DafsMart 竹内