スペイン革靴の王様 カルミナ CARMINA

 

スペイン初のシューズメーカー、カルミナ CARMINA はご存知ですか?

 

革靴といえばイギリスをイメージされる方が多いかと思いますが、カルミナはスペインを代表とするブランドなのです。

イギリスに負けない靴作りをしているカルミナ、その魅力に迫ります。

 

 

エレガントなデザインが得意

 

木型は全体的にぽってりとした可愛らしい形よりはシャープさが印象的ですが、尖りすぎないそのバランスがとても上手です。

 

グッドイヤーウェルト製法を用いるとどうしてもコバが張り出すので無骨な印象になりがちですが、極限まで削りエレガントに仕上げてしまうのが得意とするところ。

 

イギリスのクラシックスタイルとイタリアの大人な品や色気を合わせ持つのがカルミナの魅力です。

 

 

履き心地の良さに定評がある

 

デザインが美しいだけでなく、履き心地の良さでも定評があります。

 

その理由は、人間工学的解析と長く培ってきた経験をもとにラストを手作業で作成しているからなのです。

 

また、今日では手間がかかって取り入れているところは少なくなってきましたが、ラストに直接パターンを手書きで書く伝統的な方法で制作しています。

 

最近では多くのシューズメーカーが機械やデジタルを取り入れて作成する中、手作業を貫き通しています。

 

 

スペイン有名革靴メーカー、ヤンコと繋がりあり!?

 

スペイン革靴ブランドとして歴史が長いYANKO(ヤンコ)。

 

実は、カルミナの創始者はヤンコの創始者と同一人物なのです。

 

カルミナの創業は1997年と、高級革靴メーカーの中では比較的新しいですが、靴作りに関しては長い歴史があるブランドの為、一躍有名となりました。

 

 

カルミナの特徴的なラスト

 

エレガントな数々の革靴にはラストにこだわりがあります。

 

スペイン人は日本人の足に似ていることから、スペイン製のシューズは合いやすいとも言われています。

 

多数あるラストから、定番のものをご紹介するので、是非参考にしてご自身にあったラストを見つけてみてください。

 

 

INCA(インカ)

 

ボールジョイント(足の一番幅が広い部分)と甲はゆとりを持たせているので、窮屈さもなく履き心地が良いと評判のある、カルミナでは代表的なラストのひとつです。

 

ウエストとかかと部分が小ぶりの為、高いホールド感が体感できます。

 

 

ALCUDIA(アルクディア)

 

INCAと比べてウエストを細くしてかかとを小ぶりにしたやや細身のラストの為、更にフィット感を感じられます。

 

アーモンド型のトゥが特徴的で、その細身のフォルムからドレッシーな革靴によく使われています。

 

 

RAIN(レイン)

 

レインは最も汎用性が高く、多くの人から評価されているラストです。

 

展開モデルもドレスシューズからウィングチップ、ブーツなど多くのモデルで採用されています。

 

甲が低く、セミスクエアトゥのフォルムはカルミナらしさが一番出ているのでないでしょうか。

 

 

FOREST(フォレスト)

 

初期モデルとして発表され、カルミナでは長きに渡り人気のあるラスト。

 

ラウンドトゥで甲や足先にはゆとりを持たせているので、長時間履いても窮屈さが少なく、疲れにくいです。

 

ややロングノーズの形となっています。

 

流行を問わないので、どのラストにするか悩んだらフォレストがオススメですよ。

 

 

SIMPSON(シンプソン)

 

RAINをベースに作られたラストでスクエアトゥが特徴的です。

 

シャープなフォルムでエレガントな印象を与えてくれます。

 

細めに設計されているので、通常のハーフサイズ上げて履くのがオススメです。

 

 

まとめ

 

イギリス、イタリア、アメリカといった定番な革靴とはまた一味違う雰囲気のスペインのシューズメーカー、カルミナ。

そのエレガントな佇まいは一度履いたら虜になってしまうかも…!

 

是非、お試しくださいね。