「革靴ってどんなシーンでも万能だからとりあえず1足、買っておこう。長く履けるし。」
って思っている方が多いと思います。
そんな感じで靴屋さんに行ってしまうと種類が豊富で決められず、自分が履きたいだけの、シーンに合わない物を買ってしまい残念な事になってしまいます。
実は、私もそんな苦い経験があります。
知識ゼロの状態で結婚式用の革靴を買いに行き、かっこいいからと即買いしてしまいました。
買った後、結婚式には履かない方が良い革靴と知った時には
「時すでに遅し!」
状態でした。
知識が少しでも有れば間違いはしませんでした。
今後、購入を考えている方の手助けを少しでもできたらと思います。
革靴の種類
「革靴ってどんな種類があってどれがどんなシーンに合うのだろう?」の、
その前に革靴にはひも付きのレースアップシューズ、ひもなしのスリッポン、金具(バックル)で留めるモンクストラップがあります。
その中でもレースアップシューズには「内羽根式」「外羽根式」と言う種類があります。
それにより、休日に履きやすいものなのか、スーツに合わせるものなのか、最も印象を分ける革靴のポイントになります。
そのことについて本題に入る前に少しお話をしたいと思います。
内羽根式と外羽根式
内羽根式とは鳩目革(靴ひもを通す穴)が甲と同じラインに縫いつけられていて一体型になっているのが特徴です。
それにより履き口があまり開かないので上品さやスマートさといったエレガントな印象を与える事ができます。
ただし、鳩目が多いと履く時に苦労します。
外羽根式は鳩目革が甲の上左右に乗って縫い付けられているのが特徴です。
無骨さや軽快感といった比較的カジュアルな印象を与えます。
頑丈で靴ひもを外すと履き口が大きく開くので足入れがしやすく履きやすいです。
お待たせいたしました。上記の事をふまえ
「革靴ってどんな種類があるのだろう?」に入っていきたいと思います。
「ストレートチップ」
つま先部分に横一文字の切り替えが入っている革靴です。
「ストレート・トゥ・キャップ」とも呼ばれています。
ストレートチップはつま先にシワが付きにくいので、綺麗な状態を長く保ちやすいのが特徴です。
シンプルでスタンダードな革靴の為、就職活動からフォーマルなシーンまで幅広く履くことができ、汎用性の高いタイプです。
「プレーン・トゥ」
つま先に切り替えや装飾が入っていない革靴です。
とてもシンプルな見た目の為、靴の造りの良し悪しが出てしまうのが特徴です。
こちらも、ビジネスやフォーマルなシーンで履くことができる実用性の高い革靴です。
内羽根式のプレーン・トゥはビジネスや冠婚葬祭に最適なタイプです。
「ウイングチップ」
つま先の切り替えがストレートチップとは異なりW型になっている革靴です。
切り替え部分が名前の通り、鳥の翼のように見える為、こう呼ばれています。
つま先革の穴飾り(メダリオン)や甲革の穴飾り(パーフォレーション)が一緒に装飾されることが多いのが特徴です。
ストレートチップやプレーン・トゥよりも個性が強くカジュアル色が強いのでフォーマルなシーンには向かないです。
「Uチップ・Vチップ」
つま先にU型やV型の切り替えが入っている革靴です。
この縫い方はモカシン縫いと呼び、特性上、全体的に丸みを帯びた形になっている為、幅広の足や甲高の足にも比較的履きやすいのが特徴です。
カジュアル色があるのでビジネスシーンには向かないです。
「ローファー」
U字のモカステッチが特徴のスリッポンです。
靴ひもがなく脱ぎ履きがしやすいのが特徴です。
その特徴から「なまけもの」の意味のある「ローファー」と名付けられました。
カジュアル1択の革靴です。デニムやチノパンまで服装を選ばないので、1足持っておくととても重宝します。
「モンクストラップ」
バックル留めのストラップで甲を締める革靴です。
昔、アルプスの修道士(モンク)が履いていた靴を基にデザインされた為、この名が付きました。
靴ひもを使用しないので個性が強くカジュアル色が強い様に思えますが、最近では派手過ぎないデザインであればビジネスシーンで使用する愛用者が多くなっています。
パーティーなどで履くと目を引きかっこいいですが冠婚葬祭では履かない方が無難です。
ここで紹介した以外にもサドル、デッキシューズ…etcとまだまだあります。
上記に紹介した基本的な6種類をおさえておけばどんなシーンでも対応できます。
まとめ
足元は見られていないようで、実はすごく見られています。
人は自分の近いところに目線がいくものです。
顔、髪型、服装、アクセサリー(時計等)・・・
そして最後に靴です。
最後だから重要なのです。
最後の靴ができていないとなると、最初が良くても最終的にはとても残念な印象を与えてしまいます。
逆に靴までしっかり気を使える人は頭からつま先まで気を配れているということです。
基本的には、良いなと思った靴を買うのが一番、ベストです。
革靴はシンプルだからこそ奥が深く、シーンごとに雰囲気やマナーを考えて選び、一つ上の革靴ライフをおくりましょう。