革靴の聖地として有名なイギリスのノーザンプトン。
その他革靴で知られているのはJ.M. WESTON(ジェイエムウエストン)やParaboot(パラブーツ)のフランス。
革靴といえばヨーロッパを中心とする外国産が主流ですが、国産はどうなのか?
そこで今回は、革靴の外国産、国産、どちらを選ぶべきなのかその特徴を見ていきます。
外国産の革靴の特徴
・伝統的な歴史がある
ロイヤルワラントを授与されていたり、150年以上の歴史を持つ伝統的なシューズメーカーが多数あります。
長年受け継がれる技術や革新的な発明なども歴史が長いだけあって、日本よりも発展しています。
・クラシカルなデザイン
特にイギリスに関してですが、正統派なドレスシューズが多く見受けられます。
遊びの効いたデザインが好きな人には少しつまらないと感じてしまうかもしれませんが、クラシカルなデザイン、飾りなどもなく革の質やシルエットの良さが重要という方には外国産がオススメです。
・得意分野、作りが国によって特徴がある
住んでいる地域も違えば普段歩く地面や天候も違いますよね。
その地域に合わせて革靴も発展しているので土地柄も垣間見れます。
また、使う素材や製法、技術も国によって特徴があり、イギリスの高級靴では最高峰と呼ばれる革を使っていたり、染めの技術はイタリアが得意、など国によっても個性が見られます。
国産の革靴の特徴
・日本人の足型合う
第一のメリットはやはりこちら。
どんなに良い革靴でも、足に合わなければ履けません。
外国産の革靴が必ずしも日本人に合わないわけではありませんし、最近は様々なタイプの木型を展開していたり、世界各国からブランドも増えています。
ただ、やはり日本の職人が日本人の為に作った革靴となれば、平均的に足に合う人が多いです。
・縫製が丁寧
日本の誇れるメイドインジャパンの技術。
それは革靴作りにも反映されています。
有名な高級シューズメーカーでさえ、細部が粗っぽいと言われることもありますが、手作業だからこそ分かる、日本の物づくりの丁寧さが見て取れます。
・日本の生活文化、環境に合う
外国だと家の中や洋服屋での試着の際なども土足ですよね。
日本は靴を脱ぐ習慣があるので、着脱のしやすい靴づくりにも力を入れています。
また、国産のシューズメーカー、山陽山長のように日本特有の湿度の高さや四季による暑さと寒さの寒暖差にも対応できるよう、素材選びにこだわっているブランドもあります。
外国ではあまり気にならないことですが、生活文化の違いや環境によっても革靴にも違いが見られます。
国産の革靴メーカー
外国産はよく見かけるけど、国産ってどんなブランドがあるの?
そんな疑問をお持ちの方もいるかと思うので、国産の革靴メーカーをご紹介致します。
・REGAL(リーガル)
100年以上の歴史がある、日本の老舗シューズメーカーのリーガルは誰しもが1度は見かけたことがあるかと思います。
幅広・甲高の日本人の足の形に合わせたラストがあるのは国産の良さでしょう。
また、歴史があるだけでなく時代とともに技術も進歩しているリーガル。
伝統あるグッドイヤーウェルト製法は100年も前から受け継がれていますが、機能性素材も最近は取り入れており、更に快適な履き心地を体感することができます。
それでいて革靴は2万円から展開しているのでコストパフォーマンスも最高です。
・BEAUTIFUL SHOES(ビューティフル シューズ)
革靴メーカーでも珍しい、レディースのシューズブランドとして2010年に竹ヶ原敏之介さんが始めました。
トリッカーズのオーダーメイドを手掛けた実力のある竹ヶ原さん。
必要最低限に削ぎ落とされたデザインは洗練されており、より足を美しく見せてくれる、女性の為のシューズブランドといっても過言ではありません。
美への追及は日本ならではかと思われます。
・chausser(ショセ)
履く人がいつまでも愛着の持てる靴を作ることをコンセプトにしているブランド。
「30年後も履きたい靴」として、時代に左右されることなく履ける、普遍的な靴を作っているブランド。
恵比寿に直営店舗があり、世界でも7ヶ国に展開されていることから、その革靴のクオリティが評価されていることが分かります。
中でもTRAVEL SHOES(トラベルシューズ)と呼ばれる耐水性で空気は通すという、独自に開発したレザーを使ったシューズは多数のセレクトショップにも卸しています。
そのほかにもスコッチグレインや山陽山長など世界に誇れる国産ブランドもたくさんあります!
まとめ
外国産、国産の革靴のそれぞれの特徴がお分かりいただけましたでしょうか?
革靴といえば外国産のイメージが強いものの、国産の革靴もヨーロッパと同じ製法を使っていたり、日本の技術も劣ってはいません。
選ぶ基準としては、
・自分の足に合っているか
・デザインが好みのものか
ではないでしょうか。
是非、この記事を参考にお気に入りの1足を見つけてくださいね。